離島に住むことが決まり、いろいろと調整が進んでいく中で最後に困るのが引っ越し事業者選び。
私は東京から沖縄の久米島に引っ越しをしましたが、荷物の運搬だけで50万円以上かかりました。
ちょうど当時の書類が手元に出てきたので、その辺りのお話を少し。
久米島には「島暮らしコンシェルジュ」という方々がいます。
システムとしては国の「地域おこし協力隊」の制度を活用した半官半民くらいの立場の方々（給料は税金で賄われています）ですが、島暮らしを始めようと移住に関して相談しても、残念なことにほとんどあてになりませんでした。
移住が決まった最初、彼らに島での住居や引っ越し、車のことなどを移住前に一度相談してみたのですが、役に立つ情報は得られませんでした。
というのも、これは移住後に感じたことですが、彼らの仕事は島で暮らす方々の生活を充足させることというよりは、島に移住してくる方を増やすことに重きが置かれていて。
また彼ら自身も他所からの移住者で、このシステムが始まって年月が経っておらず、経験値の積み重ねがないという状況でした。
任期も地域おこし協力隊にある3年までということで、今は2代目？くらいの方がやっているかと思いますが、まだ実績が足りておらず、情報・経験の蓄積はこれからに期待という感じのようです。
というわけで今回は離島移住に関して相談できずに困ってしまう、引っ越し事業者の選定に関してご参考程度に実経験をつらつらと書いてみます。
引っ越し料金に一番影響するのは荷物の量です。
段ボール数箱で終わるのならば、離島に送るので一番安いのはゆうパック。
まとめて送れば割引もあり、重量ではなくサイズで料金が決まるので中身も気にせず詰められます。
荷物の少ない方には一番オススメです。
おそらく次に安く収まるのは、宅急便会社がやっている単身引っ越しパック。
決められた広さ内に入る荷物であれば重量に関係なく運んでくれます。
私は家族全体での引っ越し前に単身パックを利用して最低限の荷物を送り、半年ほど一人暮らしをした後に本格的な荷物運搬をしました。
単身パックは意外と荷物量も運べてオススメです。
島によって扱っている事業者さんが違い、当時は久米島対応されているのはクロネコヤマトさんだけでした。（変わっている可能性もありますので調べてください）
そしてそんな量ではとても収まらないという家族の引っ越しには、コンテナを使った船便利用となります。
これがとても厄介です。
まず情報がない、そして業者さんによって値段が本当に違います。
私はネットでの見積もりも含めて4社かな、お話を伺いました。
ざっくりの見積もりで値段が30万円〜80万円！ なんだその差異は。
コンテナ1台で収まる量で見積もりをお願いしましたが、料金は事業者さんで大きく違い、離島はサービス外として断られるところもありました。
正直なところそんなに事業者さんを選べる立場にはありません。
というわけで、私が当時調べた中で一番安く収まる事業者さんを実名であげておきます。
「ファミリア引越サービス」
さんです。
今も離島引っ越しをやられているかはわかりませんので、お願いしたい方は直接ご確認ください。
安いのですが、作業も丁寧で搬出当日は特に問題ありませんでした。
搬入は島の事業者さんが引き継ぎされていましたが、そちらも問題なし。（島での搬入はひらた産業さんが担当されていたかと……違っていたらすみません）
ここで一点ポイントとして。
搬出時ですがコンテナにどれくらい荷物が入るかが定かではないままに荷造りをしていました。
そのためコンテナから溢れるのを前提に、いくつかの荷物はゆうパックで対応いただけるサイズの段ボールに重いもの中心にまとめていました。
実際にコンテナには入り切らないということで荷物が溢れてしまったのですが、それはゆうパックで引き取りをお願いして運ぶことになりました。
おそらく、この対応をすることで結果的に安くなると思います。
コンテナが2つになると、料金も倍近くかかることになります。
以下は実際に東京から久米島に荷物を運んだ実費です。（2017年の価格ですので移住を検討されている方は改めてお見積もりお願いしてください）
事前の単身赴任引っ越し
クロネコヤマト単身パック 76,600円
クロネコヤマト家財×2点 19,656円（一人掛けのソファを2点）
ゆうパック8個 15,480円
家族全体の荷物引っ越し
引っ越し 328,320円
ゆうパック8個 13,360円
こちらと、東京から軽自動車に載せるだけ荷物を載せて海上輸送をしました。
なので合計で50万円強となります。
業者さんによっては軽く100万円を超えてしまう離島への引っ越し、少しでも参考になりますと幸いです。
